若者とテレビの関係に変化も…

メディアの王座をめぐるテレビとスマホの関係

2017.04.04 TUE

スマホの登場から10年。僕らを取り巻くメディア環境は大きく様変わりした。テレビ一強の時代は終わり、「テレビ離れ」が指摘されて久しい。「番組が面白くない」という声が出る一方で、テレビの話題がネットを騒がせることも多く、注目を集める番組も少なくない。はたして「テレビ離れ」はどれほど進んでいるのだろうか? メディアの過去と現在、世代間の違いを検証してみた。

アメリカでは今年、テレビとインターネットの広告費の逆転が予想されている。日本の場合は2015年時点で、地上波テレビ1兆8000億円(前年比98.8%)に対して、インターネット広告は1兆1600億円(前年比110.2%)と、もう少し時間がかかりそうだ。今後シニア層へのスマホの普及が進むことで、インターネット広告もスマホシフトが進むだろう。

テレビを見ながらスマホで調べ物をしたり、SNSをチェックしたりする行動は、若年世代になるほど多く、テレビCMとネット動画を併用することで、広告効果が高まるという調査結果もある(※経済産業省/企業のソーシャルメディア活用に関する調査報告書より)。テレビ対インターネットの“戦い”は、共存もありながら、しばらく続いていきそうだ。
(制作・ZUNNY編集部 イラスト・TAKASHI KOSHII)

参考:
メディア定点観測/博報堂DYメディアパートナーズ
日本人とテレビ2015/NHK放送文化研究所
情報通信白書/経済産業省
広告白書2016/日経広告研究所
情報メディア白書2016/電通
マーケティングリサーチキャンプ/ジャストシステム
スマホ・ケータイ利用トレンド2016-2017/NTTドコモ モバイル研究所
企業のソーシャルメディア活用に関する調査報告書/経済産業省

メディア別の広告費は10年でどうなった?
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