実は50年前の1/3以下にまで減少!

殺人、少年犯罪…「日本の治安」イメージと実態は

2016.02.21 SUN

凶悪事件の報道があるたびに「最近は物騒になったな…」という声をよく耳にする。内閣府の体感治安に関する調査でも、「悪くなったと思う」「どちらかといえば悪くなったと思う」と答えた人は合わせて8割を超えるほどだ。治安悪化のイメージが強いが、実際に犯罪件数や事故、少年犯罪は増加しているのか?

世論調査では少年犯罪が増えているとの回答が約8割にのぼるが、少年犯罪は1983年をピークに減り続けているのが実態だ。「少子化で少年の数が減っているだけでは?」という意見もあるが、人口比を加味しても数字は減り続けていることがわかる。

凄惨な事件のインパクトが強く、「少年犯罪の増加」「治安の悪化」のイメージを持つ人も多い。世論が少年法の厳罰化が向かいつつあるが、デリケートな問題だけに、イメージで語らず、冷静に考えたい。
(文=森 祐介 デザイン=EditReal)

データ出典:法務省「犯罪白書」

内閣府「治安に関する特別世論調査」(2012年) 

「少年非行に関する世論調査」(2015年)

社団法人 中央調査社「『交通安全』に関する調査」(2010年)

警察庁「警察庁 少年の補導及び保護の概況」(2014年)

次ページは「少年犯罪」これは増えているのでは…?
この図を

ZUNNY公式SNS

ZUNNYから最新の情報をお届け!

この図を