同じ水道水で、350円と3510円の価格差

最大で約10倍! 水道料金の自治体間格差

2016.09.24 SAT

普段、何気なく使っている水道。公共料金のなかでも使用料が安いこともあり、あまり金額を気にすることはないかもしれない。しかし、何度か引っ越しをしたことがある人は、自治体によって請求額が異なり、驚いたことがあるのではないだろうか。そこで、水道料金が高い自治体と安い自治体、それぞれ1~10位を調べてみた。

最も高い自治体と最も低い自治体では約10倍の開きがある水道料金。格差の理由は、水道事業が地方自治体によって運営されているからだ。各自治体が料金の基準としているのは、水源からの距離や原水の水質、水道の敷設時期、人口など。水質が悪ければ高度な浄水処理施設が必要だし、利用者が少なければ一人あたりの経費がかかり、結果として水道料金が高くなるという理屈である。

今後、高度成長期に敷設された水上下水道は、経年劣化部分の修繕が必要になる。また、人口減少が著しい自治体では一人あたりの使用料も上昇するだろう。水道料金格差は、より広がるかもしれない。
(文=笹林司 デザイン=EditReal)

参考文献:「平成26年度決算状況調査(総務省) 法適用企業 表別数値データ」

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