今、ヨーロッパでは第二次世界大戦後最悪の難民危機が発生している。難民とは、戦争や内戦、天災、人種や信条などの理由で自国を逃れた人々を指す。
「日本ももっと難民を受け入れるべき」という議論が起こることもあり、決して他人事ではない。現在の難民は、なにが原因でどこから逃れた人々なのか? インフォグラフィックでわかりやすくまとめた。
現在の難民の多くが「シリア」「アフガニスタン」「ソマリア」から生まれている。これらの国で難民が生まれた原因は、いずれも内戦。戦禍を逃れ、シリアの場合は隣国の「トルコ」「レバノン」、アフガニスタンの場合は「パキスタン」へと人々は逃げ込んでいった。加えて、EU諸国にも中東難民は逃げていったが、治安や労働需要を懸案した各国のポピュリズム政党などが移民に反対し、火種のひとつになっている。
日本でも、欧州ほどではないが難民は受け入れられている。しかし認定率は、世界的にも見てもかなり低いのが実情だ。その理由のひとつに、法務省は「就労を目的とした難民申請制度の濫用」を挙げているが、昨今の中東難民増加を鑑みて、難民認定制度の運用を見直すとも発表。お題目だけにならず、本当に保護が必要な難民に対しては、適切な処置がなされることが望まれる。
(文=笹林 司 デザイン=EditReal イラスト=鈴木麻子)
参考:UNHCR『Global Trends 2015』 難民認定制度の運用の見直しの概要について(法務省)
現在の難民の多くが「シリア」「アフガニスタン」「ソマリア」から生まれている。これらの国で難民が生まれた原因は、いずれも内戦。戦禍を逃れ、シリアの場合は隣国の「トルコ」「レバノン」、アフガニスタンの場合は「パキスタン」へと人々は逃げ込んでいった。加えて、EU諸国にも中東難民は逃げていったが、治安や労働需要を懸案した各国のポピュリズム政党などが移民に反対し、火種のひとつになっている。
日本でも、欧州ほどではないが難民は受け入れられている。しかし認定率は、世界的にも見てもかなり低いのが実情だ。その理由のひとつに、法務省は「就労を目的とした難民申請制度の濫用」を挙げているが、昨今の中東難民増加を鑑みて、難民認定制度の運用を見直すとも発表。お題目だけにならず、本当に保護が必要な難民に対しては、適切な処置がなされることが望まれる。
(文=笹林 司 デザイン=EditReal イラスト=鈴木麻子)
参考:UNHCR『Global Trends 2015』 難民認定制度の運用の見直しの概要について(法務省)
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