全体の4割が東京に集中!? 石川や沖縄も

芸能、工芸…人間国宝はどこに? 活動拠点MAP

2016.04.30 SAT

「国宝」というと大抵、京都や奈良にある神社や寺院そのものだったり、そこに保管されている絵や仏像、書物だったりして、どこにあるのか想像しやすいけど、重要無形文化財保持者、つまり「人間国宝」の方々は、いったいどこにいらっしゃるのだろう? 活動拠点を調べ、分布図を作ってみた。

平成28年4月1日現在、人間国宝の数は113人。なかでも東京にいる人間国宝は49人と、全体の4割を超える結果に。「芸能」の分野に身を置く人は東京に拠点を置くケースが多いようだ。

次に「人間国宝」が多いのは京都。また大阪や兵庫にも点在しており、関西地方で19人はさすがといったところ。また「琉球古典音楽」や「組踊音楽歌三線」など固有の伝統芸能で8人を抱える沖縄県も納得だ。

「工芸」の分野では石川県が「漆芸」や「金工」など、多くの人間国宝を輩出している。加賀藩のものづくりの伝統を今に引き継いでいるのだろう。石川県に旅行に行った際は、伝統工芸品に注目してみるのもいいかも。
(文=島尻明典/verb デザイン=EditReal)

データ出典:
人が伝える伝統の「わざ」 重要無形文化財 ~その「わざ」を保持する人々~をもとに編集部調べ

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