交通機能マヒ、1250万人に健康被害

都心でも火山灰が…「富士山噴火」想定被害MAP

2016.03.23 WED

東日本大震災以降、各地の火山活動が活発化したと感じている人は多いだろう。そんななか、特に気になるのが、日本最高峰である富士山の動向だ。もしも、噴火したらどの程度の被害となるのか、富士山最後の大規模噴火である「宝永噴火」をもとに試算したデータを図解した。まさかの事態に備えるためにも、富士山噴火の影響力を知っておこう。

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古文書などから、781年以降、10回の噴火が確認されている富士山。今回の被害想定は、約300年前の「宝永噴火」と同規模の噴火が、梅雨時に起きた場合を想定している。

主な被害原因は降灰だ。灰が積もることにより木造家屋が倒壊したり、道路や鉄道、空港に混乱が生じたりする可能性が高い。また、ジェットエンジンが灰を吸い込むことで、飛行機の運航も制限される。農地や牧草地に一定量以上の灰が積もると、1年間は収穫や放牧ができなくなるといった影響もある。

「火山灰」と呼ばれているが、主成分は石やガラス。吸い込むと気管支などを傷める。また、帯電しやすいので電波障害などを引き起こし、電気を使っている機器類がショートする可能性もあるという。
(文=コージー林田 デザイン=ZUNNYデザイン室 地図製作=ソートアウト)

参考資料:「富士山ハザードマップ検討委員会報告書」

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