核兵器、気候変動…人類の脅威は多々

2016年=人類滅亡3分前!?「世界終末時計」の推移

2016.03.13 SUN

「世界が終了する瞬間」を午前0時として、核兵器や環境破壊などの脅威により左右される“終末までの時間”を示す「世界終末時計」。発表元の米科学誌『Bulletin of the Atomic Scientists』によると、2016年は昨年に引き続き「3分前」だった。これまでどんな出来事によって、世界は終了に近づいたのか、終末時計の推移とともに紹介しよう。
【編集部追記】
2017年1月26日、2年ぶりに“時計の針”がすすんだ。理由としては、「トランプ大統領の核兵器、気候変動に関する発言」などが挙げられている。

世界終末時計が初めて発表された1947年は、世界終了まで7分前の23時53分。第二次世界大戦の終戦後、アメリカとソビエト連邦を中心とした東西の対立構造が強まり、核兵器が世界の脅威となったタイミングだ。1953年には、米ソで水爆実験が行われ、緊張が高まることに。この年に終末時計は23時58分と発表され、最も世界終了に近づいた。

1990年にベルリンの壁が崩壊し、冷戦は事実上の終了へ。1991年には、第一次戦略兵器削減条約が締結され、核弾頭や大陸間弾道ミサイル、爆撃機が削減された。この年の終末時計は23時47分と、その針を最も大きく戻している。

現在、テロリストの台頭や気候変動など、世界に脅威を与える要素は増え続けている。終末時計が次に針を戻すのはいつだろうか。
(文=杉山大祐/ノオト デザイン=EditReal)

※出典:Bulletin of the Atomic Scientists

この図を

ZUNNY公式SNS

ZUNNYから最新の情報をお届け!

この図を