人口10万人あたりだと四国がトップ3を独占!

政治家出身地MAP

2021.01.28 THU

「歴代の総理大臣は山口県出身が多い」と聞いたことはないだろうか。調べてみると確かに山口出身の総理大臣は8人と多く、2位の東京の5人と比べても圧倒的。これは初代の伊藤博文以降、明治31年まで薩長出身者が総理大臣を交代で務めたことが大きい。8人目の安倍晋三を含めて長期政権が多いのも特徴だ。それでは、そもそも政治家全体で見ると、どの県の出身者が多いのだろうか? やっぱり山口県が多い? 衆参の現役政治家、計710人の出身県を調べてみた。

結果は1位が東京、2位大阪、3位愛知と順当で、都道府県の人口数との相関が見られた。なかでも東京は124人と圧倒的だが、これは「そもそも人口が多いから」以外の理由も考えられる。それは「二世議員の多くが東京出身」だということ。生まれは東京だが、親の地盤を引き継いで地方から出馬するケースが多いようだ。

次に出身者の数を人口で割り、人口10万人あたりの数を見たところ、1位が高知、2位香川、3位徳島と、なんと四国の3県がトップ3を占める結果に。なかでも高知といえば土佐藩。明治維新を推進した「薩長土肥(さっちょうどひ)」のひとつだ。そういう視点で見ると、山口県(長州藩)は7位、佐賀県(肥前藩)も5位にランクインしている。「明治維新に関わった地域は、人口比で見ると、今でも政治家を輩出する割合が高い」と言えるのかもしれない。

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