実は無敵ではないヒーローたち

「光線」だけじゃない!ウルトラ戦士の決め技と戦績

2017.03.11 SAT

昨年、放送開始から50年を迎えた特撮テレビ番組『ウルトラマン』シリーズ。3月11日には新作映画が公開予定で、いまなお愛されているシリーズだ。必殺技「スペシウム光線」が有名すぎるせいか、「毎回、光線で勝つのだろう」と思われがちだが、実はヒーローそれぞれに多彩かつ特徴的な技を持ち、時には敵に負けてしまうこともある。昭和に放送された各シリーズの戦績と、決め技の割合を調べた。

「スペシウム光線」を筆頭に、腕を組んで発射する光線技を持っている戦士が多いが、ZUNNY調べでは、必殺光線が決め技となったのは5割前後。意外と少ない印象だ。

また、地球に迷い込んだ怪獣を宇宙へ戻すなど、勝敗とは無関係の形で終わる放送回も多い。相手を撃退する勧善懲悪物語ばかりではなく、名監督・是枝裕和氏も影響されたという、集団心理の怖さを描いた『帰ってきたウルトラマン』第33話など社会派エピソードも多数存在する。この傾向は現在まで全シリーズを通して共通しており、怪獣との共存を目指す『ウルトラマンコスモス』もいた。
(文=森 祐介 デザイン=EditReal)

映画『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』 3月11日より公開


参考文献:
『ウルトラ戦士超技全書』(小学館)
『超人画報―国産架空ヒーロー四十年の歩み』(竹書房)
『ゲームフリーク:遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』(メディアファクトリー)

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