東日本「豚」、関西「牛」、九州「鶏」

東西でこんなに違う!? 日本全国「肉食」分布

2016.08.12 FRI

肉じゃがやカレーに入れる肉といえば、東日本では「豚肉」、西日本では「牛肉」と答える人が多い。日本の食肉文化には地域性があり、牛・豚・鶏の消費量も大きく異なる。そこで、それぞれの肉の消費量を都道府県ごとに色分けしてみた。

食肉文化に地域性がある理由は、食肉が解禁となった明治時代初期にさかのぼる。西日本では、農耕用に牛が使われ、畜産も盛んだったことから食肉として牛が手に入りやすかったが、東日本では、農耕馬が主体で、食用の肉としては豚の方が供給しやすかった背景がある。

また、九州地方で鶏肉の消費量が多い理由は、古くからアジアとの交流が盛んで、鶏肉を食べる食文化(筑前煮や水炊きなど)があったからだといわれており、地鶏で有名な宮崎県と鹿児島県の両県で、日本の鶏肉生産量の約40%を占めている。
(文=トスカーナ沼袋 デザイン=EditReal)

※二人以上世帯の年間消費量(平成25年〜27年平均)
出典:総務省 家計調査 都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(肉類)

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