おトクに隠れたメーカーの戦略!

定額制サービスのビジネスモデル

2020.10.19 MON

音楽、動画など、一定額を支払えば、見放題・聴き放題になるサブスクリプション(定額制)サービス。ひと昔前はパッケージで購入しないと1作品も味わえなかっただけにお得な気分になる。しかし、なぜこれほど安く、大量に提供できるのだろう? そこにはメーカー側の戦略が隠れている。サブスクリプションサービスのビジネスモデルの構造をみていこう。

定額制サービスはプロダクト販売型と比較して、コスト面・収益面ともに音楽メーカーのメリットは大きい。2000年代にはすでに、デジタル配信は実施されていたが、ユーザー心理として「プロダクト(CD)として所有できない」ことへの不満が大きく、日本の市場では下火であったことは否めず、メーカーもプロダクト販売に頼らざるを得なかった。

そんななか、定額制サービスでは1楽曲の購入ではなく、聴き放題というユーザーへのメリットが功を奏して普及。さらに楽曲販売開始から時間が経っても、収益化ができることから音楽メーカーは本格参入することになった。これは今まで「売り切り型」に近かった楽曲が、「資産化」されることを意味しており、音楽メーカーが多様な楽曲の提供に前向きになる要素となったことも意味する。

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