口座への入金から株の購入までをシミュレ…

ネットで開設! 証券口座のつくり方(後編)

2019.01.29 TUE

ネットでの口座開設をステップごとに紹介する。本人確認が完了し、口座開設手続き完了の郵便を受け取ったら、いよいよ自分の口座にアクセス!今回は初回ログイン時の登録と口座への入金、実際に株を購入するところまでを簡単に解説しよう。

次は、振込先銀行の登録と口座への入金。口座にお金が入っていないと金融商品を購入することができない。まず証券口座にお金を入金する必要がある。自分が口座を持っている銀行を登録し、口座への入金を済ませよう。

いよいよ、金融商品の購入ができる準備が整った。せっかくなので、参考までに株の売買を簡単に解説しよう。

まず初めに自分が買いたい企業の銘柄を検索し、株価情報を見てみよう。検索は企業名はもちろん、4ケタの銘柄コードでもできる。

「現在値」というのが、現在の株価だ。これが1株の値段。ただし、実際に購入する場合は「売買単位」でしか買えないので注意しよう。上図の場合なら、現在値が1132円で売買単位が100なので、最低でも11万3200円が必要となる。

証券会社では購入予算などの条件にあった「スクリーニング機能」を提供しているところもある。これを利用して、自分の予算に応じた銘柄を探してみるのも良いだろう。

ちなみに、資金が少ない場合でも、単位未満株が買えるサービスもある。こちらは、証券会社によって呼び名や売買できる条件が異なるので、詳しくは各社の商品を見比べてみるといいだろう。

注文の仕方には「指値」「成行」「逆指値」といった方法がある(証券会社によっては他にもある)。売買したい銘柄の金額を指定することを「指値」といい、買うときは指値買い注文、売るときは指値売り注文となる。

「成行」は「この株をいくらでもいいから買いたい」と金額を指定せずに注文する方法。

指値注文よりも優先されるので注文が成立しやすい。急いでいる場合やどうしても購入したい場合には成行注文が向いている。ただし、株価が急騰・急落している場合、成行注文だと予想外の値段で注文が成立する場合があるので注意しよう。

「逆指値」とは、通常の指値とは逆に、指定した条件より株価が下がった場合に売ったり、指定した条件よりも高くなった時点で買ったりする特殊な注文の方法だ。

逆指値注文が向いているのは、損切りをする場合。持っている株が下がった時に損をしても手放すことは重要だが、心情的になかなか踏ん切りがつかないもの。そのような時に「株価がここまで下がったら売り」と決めて逆指値注文を入れておくと自動的に売却(損切り)されるというわけだ。

株の売買では証券会社に対して「売買委託手数料」を支払う。

金額は証券会社や株の約定価格(売買が成立したときの値段)などによって異なる。1回の約定ごとに金額が決まっていて、10万円以下は〇〇円、20万円以下〇〇円など、売買が成立するごとに手数料を支払う。また、証券会社によっては1回ごとではなく、1日の売買代金の合計で手数料が決まる「定額プラン」を用意しているところもある。

ちなみに、ネット証券の通常プランの場合は、10万円以下なら100円程度が多い。さらに、定額プランなら10万円までなら無料としている証券会社もあり、少額から投資しやすい環境が整いつつある。

以上が証券口座開設のステップから購入までの基本的な流れだ。資産形成の第一歩は証券口座を開くことからスタートする。投資のことを理解するなら、少額でも金融商品を買ってみるのが一番の近道。まずは自分の証券口座を持つという体験にトライしてみてはいかがだろう?

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