北海道や海外にも富士山がある!?

「富士見」の地名でみる「富士山」と日本

2016.03.18 FRI

日本人のみならず世界中から訪れる観光客も魅了する富士山。新幹線や飛行機からその姿を拝めたときは、ちょっとハッピーな気持ちになるだろう。そんな富士山を見る“感慨”は古くからあるようで、全国には「富士見」という地名が多数残っている。では、実際に富士山はどこまで見えるのか。また、「富士見」が多い都道府県とは? 「富士山を見る」ことにこだわってデータをまとめてみた。

条件次第で富士山は、北は福島県二本松市、東は千葉県銚子市、南は東京都八丈島、西は和歌山県那智勝浦町から見ることができる。この範囲に入る地域には「富士見」と呼ばれる地名が多い。

だが、見えない地域にも「富士見」は存在している。それは、裾野が広く左右対称な山を「郷土富士」として「○○富士」と形容しているからだ。一説にはその数390以上。ちなみに、最も北は、「利尻富士」が見える北海道稚内市富士見。最も南は、富士山に似た金比羅山に由来したといわれる長崎県長崎市富士見町だ。また、戦時中に日本が占領していた地域にも、日系人や駐留日本人がたとえた「郷土富士」が存在している。
(文=コージー林田 デザイン=EditReal)

参考資料:
『「富士見」の謎』(祥伝社)
『全国ふるさと富士390余座大観光』(コミニティ・ブックス)

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