カギは「代議員」と「選挙人」

【復習】アメリカ大統領選挙の仕組みを知ろう

2016.03.17 THU

4年に一度、オリンピックと同じ年に行われ、世界中が注目するアメリカ合衆国大統領選挙。移民問題やイスラム関連で暴言・失言を繰り返し、泡沫候補だと思われていたトランプ氏が共和党の最有力候補に躍り出るなど、予想外の展開になっている。どのような仕組みで超大国のトップが決まるのか、おさらいしよう。

アメリカ大統領選挙は、「代議員」による予備選挙で党内の候補を絞り、本選挙で両党の候補が一騎打ちという二段構えになっている。

本選挙の投票用紙には大統領候補の名前が書かれており、国民は直接大統領を選んでいると考えている。しかし実際は「選挙人」という「大統領を選ぶ権限のある人」を選んでいるのだ。「選挙人」はアメリカ建国当時の習慣に則った形式的なものだが、得票数1位の候補者が州の選挙人(州によって選挙人の数は異なる)を全て“獲得”する「勝者独占方式」となっているため、得票数や得票率で上回っていた候補が、選挙人の獲得数で逆転されることも起こり得る。

2年にも及ぶ長い選挙の結果は、2017年1月に決まる。
(文=アーク・コミュニケーションズ デザイン=小西幸子)

参考:
早わかり「米国の選挙」
The Americn Presidency Project: Presidential Election Data
National Archives: Historical Election Results

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